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八女品質を体現する職人たち

盆提灯

中野佑紀

「昔から大好きな絵で、人の役に立てたら嬉しい」と、絵師を志した中野。
祖母の新盆に、自身で描いた提灯を飾った経験が、
盆提灯づくりに大きな影響を与えたという。
工房やよくスケッチに来るという場所を訪れ、絵付けへの思いを聞いた。

盆提灯

改組 新 第5回日展第1科 日本画部門新入選
絵師

中野佑紀

大学で日本画を専門に学ぶ。盆提灯の絵付け加工に出会い、凹凸ある球体に一筆一筆下絵なしで描くという独特かつ高度な技術を磨き上げてきた。八女の豊かな自然環境からインスピレーションを受けた、情緒的で美しい世界観を表現している。丹精込めた手描きには、機械では作り出せない繊細さや生き生きとした温かみが宿り、故人を偲ぶというシーンに相応しい癒しと安らぎをもたらしてくれる。「人の気持ちに寄り添えるものを作りたい」という想いを胸に、愛のある温かい作品に仕上げている。

[2018年 改組 新 第5回日展第1科 日本画部門新入選]

絵描きの魅力

「昔から絵を描くことがとても好きで、大学も美術系の学校へ進学して、日本画を専門に学んでいたんです。卒業後、絵描きのお仕事をしたいなと思っていたところ、偶然、盆提灯の絵付けのお仕事に出会うことができました。
球体の火袋への絵付けは、平面の紙に絵を描くのとは違って、まっすぐな線を描くだけでも大変で。手描きは失敗が許されないですし、はじめは苦労も多かったです。でも、刷毛1本で草花を表現する、シンプルな手法で深い表現を生み出す絵付けならではの面白さに、やりがいも感じていますね」

八女の自然から
インスピレーションを受けて

「盆提灯の基本は、秋の七草を描くことですが、最近では色々とバリエーションが増えてきているので、デザイン案を考えるのも大変です。私の場合は、家や職場の周辺にたくさんの草花があるので、季節ごとに咲いたり枯れたりする様子を見ながら、『あ、こういうお花参考になるな』『この色もいいな、こういう柄も描けたら面白いな』と参考にすることも多いんです。日々、八女の自然にヒントをもらいながら、商品を作っているなと思います」

心に寄り添う提灯を

「絵付けの仕事に就いた後、祖母との別れを経験しました。とても悲しかったのですが、自分で描いた提灯を贈りたいと、祖母のために提灯を作って飾ったんです。その時に『今まで描いていた提灯も、故人をお迎えする際に飾られてきたんだ』と実感して、悲しい気持ちを抱えている人に寄り添えるような、愛があって温かい商品を作りたいと思うようになりました。これからも、人の心に残るような絵を描き続けていけたらと思います」」