本制度は、次の事を目的とし制定されました。
「我が国の長い伝統と歴史に培われた産業である正月用品、三月節句用品及び五月節句用品並びに日本人形等の製作に係る優秀な伝統的技術、技能を保持する者を節句人形工芸士に認定することにより、技術者に励みを与え、社会評価を高め、もって伝統的技術、技能の維持向上と、技術習得の意欲の増進を図り、ひいては、良質の作品を供給することにより業界の一層の発展に寄与する。
一般社団法人日本人形協会認定
節句人形工芸士
中村浩
羽子板の要である顔を描く『面相師』として二十年以上の経歴を持つ。張り詰めた緊張と穏やかな緩和を繰り返す繊細な筆さばきで、ふんわりとした愛らしさと気品をまとう表情を生み出す。まるで生身の人間に化粧を施すかのように心を込めた表現が見る者を惹きつける。熟練した経験におごることなく、新たな発想を取り入れながら進化し、故郷である八女の地から創意あふれる作品を世に送り続けている。
[2008年 内閣総理大臣特別賞]
[2016年 節句人形工芸士認定]